斎藤わんこ
【土方 歳三】
『この腰につけた『きび団子』を1つくれてやる。
貰ったからには、今日からお前も新選組だ』
【沖田 総司】
『え、嫌だにゃ――。
そんな安っぽい団子1つで、僕を釣ろうなんて図々しいんじゃないですか?』
【斎藤 一】
『俺はこれで構わない。
……あんたにどこまでもついていく。わんわん』
【沖田 総司】
『どうせくれるなら、鯛の尾頭付きくらい手土産にするのが普通なんじゃないんですか?
猫の世界だって、そんなに甘くないです』
【斎藤 一】
『いや……。犬の世界もそんなに甘いものではない。
だが、ここで忠義をみせるのも時に必要かと』
【沖田 総司】
『だからって、きび団子1個ってのは、今時、誰も釣られないって』
【土方 歳三】
『……っ、うるせぇ!!ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇよ。
嫌なら、全員まとめて羅刹行きにするぞ!』
【千鶴】
「斎藤さぁ……んっ、もう……止めて下さい……」
【斎藤 一】
「嫌か……?」
【千鶴】
「嫌じゃない……ですけど。感じて……痛いです」
胸を通じて、最も敏感な下腹部の辺りが、触られてもいないのに疼く。
早く斎藤さんのもので貫いて欲しいような、そんなはしたない衝動に駆られてしまう。
【斎藤 一】
「嫌じゃないのなら、構わぬ……」
【千鶴】
「んっ、あぁ……、そこは……っ」
太ももから、その奥へと着物の裾を乱しながら、斎藤さんは手を伸ばしていく。
【斎藤 一】
「お前のこの姿をひと目見た時から決めていた。
……何があろうとも、今夜はお前を抱くと。
お前は男の理性を崩すのに長けているな……」
【千鶴】
「そんなこと……なぁ……っ」