解決!学園なんでも屋 ***イベントグラフック

イベントビジュアルCGを公開!一度見たCGは後からCGモードでいつでも鑑賞できます♪

海でデート 会長と花火大会 吾妻さんと花火大会
夕日に佇む吾妻 リキと翔悟 涙をぬぐう春臣































ちゃぷちゃぷ翔悟
鮎原翔悟
「じゃあさ、このボールやるよ。
これにつかまってな」

鹿嶋悠希
「う、うん……」

鹿嶋悠希
(大丈夫……だよね。
ちゃんとボールにつかまってれば)

鮎原翔悟
「ほら。こっちに来いよ。
ちゃんと手を握っていてやるから」

鹿嶋悠希
「そんなこと言って、途中で離したりしない?」

鮎原翔悟
「そこまで言われると、余計に離してみたくなるな」

鹿嶋悠希
「えぇー……!?」

鮎原翔悟
「くくく……冗談、冗談だって!
お前って、本当にからかいがいあるよな」































会長と花火大会
佐久間春臣
「そろそろ花火が上がる頃だな」

鹿嶋悠希
「え……もうそんな時間!?」

佐久間春臣
「ふ……お前と一緒だと、時間の感覚がおかしくなる」

鹿嶋悠希
「人より鈍くさいとは良く言われます……」

佐久間春臣
「いや、そういう意味じゃない。
むしろ、お前と一緒だと心が安らぐと思えることがある。
この俺が……な」

鹿嶋悠希
「心が安らぐ?」

佐久間春臣
「今なら、あの人の言うことが少し分かるかもしれないな」

鹿嶋悠希
「会長、あの人って……」

佐久間春臣
「花火が上がった」

鹿嶋悠希
「え、……ああ。本当だ。綺麗……」

鹿嶋悠希
(今、誤魔化された気がするけど。これ以上は聞けないや)






























吾妻と花火大会
長い足で器用に人を避けながら駆け抜けていく吾妻さんの後を、
私は小走りで追いかけていく。
慣れない着物と人込みで、手を繋いでいなかったらとっくにはぐれていたと思う。

鹿嶋悠希
「吾妻さん、待って下さい!
そんなに急がなくても……」

香荘吾妻
「あ、ごめんね?速かったかな」

香荘吾妻
「君と二人だと思うと、
ついつい気持ちが舞い上がってしまうんだよ。
君と何を見ようかって」

鹿嶋悠希
「吾妻さん。
あまりこういった所に来たことないんですか?」

香荘吾妻
「そうだね。
これが初めてかも」

鹿嶋悠希
「初めて!?」

香荘吾妻
「そんなに変かな?
昔から、こういった場所には連れて来てもらえなかったからね。

堅苦しい行事にしか縁のない、つまらない家だから……」

鹿嶋悠希
(吾妻さんの家って……ちょっと複雑そう)

香荘吾妻
「悠希ちゃん。
あっちの出店で金魚釣りをやってるみたいだよ。
少し見てみる?」

鹿嶋悠希
「あ、はい!」































夕日に佇む吾妻
夕焼け色に染まった空に、私は目を細めた。
屋上にこんな場所があったなんて……。

香荘吾妻
「どう?気に入った?」

鹿嶋悠希
「はい……とても。
こんな綺麗な場所があったんですね」

香荘吾妻
「僕も偶然この場所を見つけてね。
一番に君に教えてあげようって思ったんだ」

鹿嶋悠希
「え……私にですか?」

香荘吾妻
「こんなことを言うのはおかしいかな?
でも、それだけ僕の中で君という存在が大きくなってるってことだよ」

鹿嶋悠希
(私の存在……。
それって、どういう意味?)

香荘吾妻
「ふふ……。困った顔してるね」

鹿嶋悠希
「もしかして、からかったんですか!?」

香荘吾妻
「違うよ。僕はいつでも本気……
だけど、どんなに僕が本気だとしても、届かないものは山ほどある」

鹿嶋悠希
「届かないもの?」






























フリスビーはついついブーメランと言ってしまう
鮎原翔悟
「いけー!!リク!!」
リク
「ウォン!!」

弧を描いて飛んでいくフリスビーを、リクが追いかけていく。

鹿嶋悠希
「やった、取れた!」

リクは空中で見事にフリスビーをキャッチすると、
咥えたまま翔悟君の元へ戻ってくる。

頭がイイって思ってたけど、こんなことまで出来るなんてやっぱりすごい。

鮎原翔悟
「よーし。よくやったな」

鹿嶋悠希
(なんだか、翔悟君の方が嬉しそうだよ)

翔悟君の笑顔を見ていると、こっちまで嬉しくなってしまう。

鮎原翔悟
悠希。お前もやってみるか?」

鹿嶋悠希
「え!?私が……?いいよ、きっと無理だよ」

[鮎原翔悟
「やる前から決め付けるな。
お前がいくら運動神経が悪くても、リクがちゃんとキャッチしてくれるって」






























涙をぬぐう春臣

佐久間春臣

「……どうしてお前は、そこで泣くんだ」

鹿嶋悠希
「え……」

泣くって、なんで?

佐久間春臣
「自分でも気付いていなかったのか?
本当にしょうがない奴だな」

佐久間春臣
「だから放っておけない……ということか。
突然なにをしでかすか、分からないからな」

鹿嶋悠希
「人を危険人物みたいに言わないで下さい」

佐久間春臣
「まあ、似たようなものだろう」

鹿嶋悠希
「全然、違います」

佐久間春臣
「分かったから、いい加減泣くのをやめないか。
それとも、俺が困ると知っててやっているのか?」

鹿嶋悠希
「そんな器用なこと、出来ません。
多分、これは嬉しくて泣いてるんです」