いつからだろう?
自分の死を身近に感じるようになったのは――
それは時計が針を刻むよう、忍び寄ってくる死へのカウントダウン。
10年前、失われた記憶に答えを求め、踏み入れたのは『比良坂村』
「不可侵協定」の元に、牽制し合う親友同士。
憎しみを込めた目で「いざないの姫」と呼ぶ青年。
村で「宗主」と敬われ、どこか懐かしさを感じる人。
それぞれの想いが交差する時、止まっていた歯車は、今……動き始める
――失神するほど痛くして。
これが貴方と生きる証なら――