【カルマ】
「……イーリス、くすぐったい……」
【イーリス】
「ほら、動かないで。じっとしてなきゃ駄目。まだ、髪に残ってるんだから」
【カルマ】
「……っ」
【イーリス】
「あ、ごめん。痛かった?」
【カルマ】
「……今、イーリス、首筋触った。
俺、首筋触られるの、苦手なのに……イーリスのエッチ……」
【イーリス】
「エッチって、わざと触ったわけじゃ、な、ないから!」
【カルマ】
「うん……。知ってる。イーリス、真っ赤になって、可愛い……」
【イーリス】
「カルマっ。からかわないで」
【カルマ】
「俺、からかってない……。
首筋に触れられるのが苦手なのも、イーリスが可愛いのも、全部……ほんとのこと」
いつも余裕のある態度のリオンなのに、今日はどことなく元気がない。
【リオン】
「君が他人に触れられるのに慣れてないことは知ってるけど、ごめんね……少しの間だけ、我慢してくれる」
【イーリス】
「それは、構わないですけど……。
疲れているのなら、ちゃんと部屋で休んだ方がいいですよ」
【リオン】
「君が添い寝してくれるなら、それもいいかな」
【イーリス】
「……冗談言って、からかわないで下さい。
そんなこと……出来るわけないじゃないですか」
【リオン】
「ハハ、だよね。……だから、このままでいいや。
こうしていれば、少なくとも君は僕の傍にいてくれる」
【イーリス】
「どうしてそこまで……」
【リオン】
「そうだね……。どうしてかな?君といると、すごく安らぐんだ」
「君は僕のことを良く知らないからなんだろうけど、僕の周りは違う。みんな、僕に期待する……」
えと……。何だろう、体がふわふわする。
それに、温かい……。これって、人の……体温?
【イーリス】
「えっ……きゃっ! ク、クラウディオ?」
【クラウディオ】
「暴れるな。今、君をベッドまで運んでいる」
運んでいるって……私、裸っ!
【イーリス】
「降ろして下さい! 私、1人でも歩けます」
【クラウディオ】
「だから、動くなと言っている」
【イーリス】
「でも……」
【クラウディオ】
「……っ。君は、その豊満な胸を、俺に押し付けようとしているのか?
俺の、男としての理性を試しているのか……」
【イーリス】
「ちっ、違います!」
【クラウディオ】
「だったら大人しくしていろ。俺をいつまでも寛容な男だと思わないことだ」
熱い舌が狭い花弁をこじ開けてくる。ぬめった感触に大きく身震いする。
【クラウディオ】
「君は、どこも小さいな……。あぁ、だが、ちゃんとこうして弄ってやれば蜜が溢れ出してくる」
【リオン】
「ほんとうだ……舐めれば舐めるほど、すごく濡れてくるね」
【イーリス】
「ふ、2人とも、見ないで……下さいっ」
恥ずかしくて、死にそう……。
【イーリス】
「あぁ、やぁ……っ、そんな、同時にしないで……」
リオンが急緩つけて胸を揉みし抱く中、クラウディオは躊躇いもなく蜜口に舌を這わし続ける。
2人に挟まれては、抵抗も出来ず、ただ全てをさらけ出したまま愛撫を受けるしかない。
【イーリス】
「ふぅ、んっ、ん――……っ」
【クラウディオ】
「う、んっ……はぁ……。いくらでも溢れてくる。とても、舐めつくせそうにないな……」
舌先が奥へ奥へと侵入し――羞恥心は快感へと塗りつぶされていく。
【イーリス】
「はぁ、ふぅん……っ」
【リオン】
「ふふっ……。気持ちよくなっちゃった?」
【イーリス】
「はぁ、ふぅ、ん……?」
耳朶をくすぐるようなリオン甘声に、蕩けきった声で返す。
すぐに、クラウディオの長い指が舌に這わせるように入ってきた。
【イーリス】
「ん、ああぁ……っ、んっ!」
中を広げられる感覚に、宙に持ち上げられた足先がピクピクと痙攣する。
【リオン】
「やり過ぎるなよ。こんなに感じていても、初めてなんだ」
【クラウディオ】
「加減はしているつもりです」
2人のどこか冷静なやり取りを頭の片隅で聞きながら、ぬめつく舌の動きに、身体を大きく震わせる。
【クラウディオ】
「……っ。すごいな……君は、熱くて……たまらない」
「もっと、奥まで……はぁ……っ。そうだ、力を抜いていろ」
【イーリス】
「あぁ……っ、クラ……ウディオ……」
クラウディオの熱い猛りが私の中でいっぱいになってる。
恍惚とした幸福感に胸が熱くなり、思わずその背中にしがみついていた。
【クラウディオ】
「……っ。全部、入った……。はぁ……苦しいのか?」
【イーリス】
「あ……。苦しいです、けど……っ、あぁ……すごく、嬉しい……です。 ずっと、欲しくて……たまらなかったから」
【クラウディオ】
「ふ……っ。君は、俺を喜ばせるのが本当に上手いな。
そんなに可愛いくされたら、ますます手放せなくなる」
【イーリス】
「手放さないでぇ……下さい。 もっと、ぎゅっとしていいから、私を繋ぎとめていて……っ」
クラウディオが好きで、たまらなくて……抱きついた腕が自然と強くなる。
もっと深く繋ぎとめて欲しくて、自らの両脚でクラウディオを締め付けていた。
内臓が押し上げられるような感覚に、中が限界まで広げられている気がする。
【カルマ】
「貴女の中……。いっぱい、俺を……締め付けてくる……あぁっ……すごい」
【イーリス】
「んっ、ああぁっ」
「カルマ……っ、そんなに奥まで……苦しぃッ」
体の疼きが満たされていくと同時に、そんなに深く入れられたら、苦しくて仕方がない。
【カルマ】
「んっ……。これくらい?」
【イーリス】
「んんっ、あぁ……ぁ……そこぉ」
腰を引いて、浅い部分をグリグリと責めてくる。
そうすると、さっきまで苦しいだけだったものが、今はすごく……気持ち良い。
【イーリス】
「はぁ……あぁ……んっ……」
【カルマ】
「イーリス、気持ち良い……?」
【イーリス】
「あぁ……。いい……」
今、誰に抱かれてるのか。そんなことどうでも良くなってくる。
ただ、与えられる快感に、首を縦にして頷いていた。